腎機能が低下し腎不全に至ると、腎臓がほとんど機能しなくなります。この状態になると生命を維持をしていくために人工透析が必要になります。人工透析には血液透析と腹膜透析(自分の腹膜を透析膜として行う療法)があり、当院では血液透析を行っています。
血液透析とは、血液を体外に取り出し「ダイアライザー」と呼ばれる人工のフィルターを通して血液中の不要な老廃物や水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻すものです。1回の透析時間は3~5時間で、週3回の透析が必要となります。
透析時間 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
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午前8時30分~ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
午後1時30分~ | ○ | × | ○ | × | ○ | × | × |
13床
各ベッドにテレビを設置し有料(TVカード1,000円(税込)で28時間40分、返金不可)にて視聴可能です。
当院では全台On-LineHDF治療に対応しています。On-LineHDFとは、清浄化された透析液を置換液として使用し、大量置換を行うことで様々な臨床効果が見込める治療法です。専任の臨床工学技士により水質管理を厳密に行い、日本透析医学会より定められた、透析液水質管理基準を満たし透析液水質確保加算を取得しています。
On-LineHDFの主な効果
透析治療を行う上で、シャント(透析治療に必要な血液の出入り口)管理は非常に重要です。当院では日頃のシャント観察・超音波検査に力を入れ早期の異常発見に努め、必要時には当院にてPTA(経皮的血管形成術・拡張術)・血栓除去を行います。
当院では栄養管理室により患者さまの栄養を考えたお食事を提供しています。有料(1食税込み330円)ではありますが安価で美味しいと評判です。また、管理栄養士による食事のアドバイスも行っています。
透析患者さまは健常者と比較すると下肢の筋力が50%、日常生活動作も50%低下すると言われています。
現在当院では、転倒予防・フレイル防止のために、医師・リハビリスタッフと連携を行い、セラバンド・エルゴメーター等の機器を用いて透析中の下肢運動に積極的に取り組んでいます。
無線LAN(Wi-fi)を搭載したスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の機器を使ってインターネットに 接続できます。なお利用の際にはID・パスワードの入力が必要ですので、透析室スタッフまでお声がけください。
なお、当院透析室内での携帯電話等の通話は原則禁止しています。
ご利用により何らかの障害が発生したとしても当院は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
各種透析機器のメンテナンス及びオーバーホール、保守点検業務、治療で使用する透析液の水質管理は、講習会を終了した者(臨床工学技士)が責任を持って行っています。また、「透析機器安全管理委員会」にて情報共有を行い安全な治療を提供できるように努めています。
詳細は臨床工学室のご紹介ページをご覧ください。
当院には外来患者さま用の無料駐車場がございます。また、ご自身での通院が困難な患者さまには、自宅付近から当院まで無料送迎車を運行しております(予約制)
詳細(送迎範囲・送迎条件等)は、下記の地域連携室の電話番号までお問い合わせください。
安来市立病院地域連携室
TEL0854-32-2333(直通)
当院では、旅行・帰省・出張などによる臨時透析を受け付けております。旅行などの日程が決まりましたら、下記の地域連携室の電話番号までお問い合わせください。
申し込みの手順
コロナウイルス感染症の状況等により申し込み手順が異なる場合がありますので、ご注意ください。
お申し込み・お問い合わせ
安来市立病院地域連携室
TEL0854-32-2333(直通)
FAX0854-32-2335(直通)
受付時間
月曜日~金曜日の8時30分~17時15分
透析治療が患者さまの生活の一部となるよう安全で良質な医療を提供し、住み慣れた地域でより良い状態で日常生活が送れるように、『医師』・『看護師』・『臨床工学技士』などの多職種とともに支援しています。アットホームな雰囲気で安心して治療を受けていただける空間作りを心がけています。また、当院での入院透析にも対応しています。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡ください。