医師の指示の下、人工呼吸器・血液浄化装置・人工心肺装置等の生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者をいいます。近年の医療機器の多様化・高度化に伴い、病院にはなくてはならない職種の1つです。(昭和63年(1988年)臨床工学技士法に基づいて新設された国家資格になります。)
保有資格者
当院では下記の業務を行っています。
当院の透析室には13床のベッドがあり、透析監視装置を用いて血液透析(HD)、血液濾過透析(オンラインHDF)、限外濾過(ECUM)などを行っています。
また病棟での持続的血液濾過透析(CHDF)、血液吸着療法(PA)にも対応しています。
臨床での業務はもちろんですが、透析液の水質管理、透析装置・水処理装置の消耗部品の交換などにも力を入れ、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう日々努めています。
院内で使用されるME機器を患者さまの状況に応じて直ちに使用できるように保守点検を行っています。
メーカー主催の講習会も積極的に受講し、医療機器の修理・点検を院内にてスムーズに行えるようにしています。また、院内のスタッフへ医療機器を安全・効果的に使用してもらえるように情報提供を行っています。
現在、内科外来にて本体の動作状況、設定の確認を行っています。ペースメーカの講習会を受講した臨床工学技士は、医師の指示の下、プログラマーと呼ばれる機器を使い体外よりペースメーカの設定・変更などの操作を行います。
体内に入るペースメーカは、一定のリズムで心臓が働くように電気刺激を送ります。近年のペースメーカは、非常に小型で様々な機能が搭載されています。
私たち臨床工学技士は、緊急時にも24時間対応できる体制を取っております。
今後も他職種と連携し、様々な臨床業務・医療機器トラブルへ対応してまいります。
また、医師からのタスクシフト(業務振り分け)にも対応出来るよう、研修会等への参加を積極的に行い、質の高い安心・安全な医療の提供に貢献出来るよう日々努めてまいります。