施設野菜
事前対策
- ハウスの天窓、側窓、出入口等は強風で開かないよう密閉、固定する。被覆ビニールの押さえ金具、バンドの締め直し、バンド固定パイプの補強、屋根、褄、接地部のビニールのたるみや破れを補修する。ハウスの骨組を補強する。防風ネットはしっかりと固定補強する。
- 排水溝を整備補修し、圃場周辺の排水路を掃除して大雨に備える。
- ハウス周囲を清掃して木片などの飛来をなくし、施設の破損を最小限にする。
- 休閑ハウスはあらかじめビニールを除く。
- 高温や過湿により換気せざるを得ない場合は風下側で行なう。
- フィルムの破損が著しい場合、メロン、トマト等の果菜類は誘引紐を切ってつるを倒し、ほうれんそうなどの葉菜類ではカンレイシャ等を直掛けする。
- 最悪の場合、パイプハウスでは作業者の安全を確かめながら被覆フィルムを風下側から裂き、ハウスの倒壊を防ぐ。
事後対策
- 風が弱まったらハウスを風下側から順次開いて換気し、骨組の変形や緩み、フィルムの破れを補修する。
- 停滞水は直ちに排出する。畝から浸出する水も通路に穴を掘って集めて排出する。
- 支柱の緩み、誘引紐の切れを点検して修復する。
- 速効性の液肥を施用し、場合によっては葉面散布も併用して草勢の回復を図る。
- 浸水により土壌が過湿になった場合はマルチを畝の肩までめくるか除き、土壌の乾燥を促す。
- 出荷可能な果実は収穫する。折れた枝や傷果は除き、殺菌剤を散布する。
- 台風が去った後は、好天による強光、高温、乾燥が続く場合があるので、遮光資材があれば準備しておく。
- 壊滅的な被害を受けたら速やかに片付けて、代替作物の準備を行う。また、関係機関と連携しながら生産資材・種苗等の円滑な入手に留意する。
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