露地果樹
事前対策
- ぶどう・なし等果樹棚のある作物は新梢を出来るだけ誘引して風折れを防ぐ。
- 風当たりの強い園では、支柱による倒伏防止や枝裂け防止の誘引等を行う。
- 大雨による滞水は樹(根)に著しい障害が発生するので、園内の雨水は速やかに排出できるよう園内排水溝をもうける。特に粘質土壌でタコツボにより植え付けされた園では注意が必要である。
- 傾斜地の果樹園では、大雨によって園が崩れる心配があるので特に注意を要する。
事後対策
- 葉、果実等に傷が多くついており病原菌の侵入が予想されるので、雨があがったら直ちに殺菌剤を散布する。特に柿では灰色かび病の発生に注意する。
- 台風が沿岸部を通過した場合は、潮害の恐れもあるので台風通過後に降雨がなければ、葉の塩分付着状況を見て(なめて判断)多量の散水を行う。風台風の場合は沿岸部から離れた圃場でも注意すること。
- 倒木は新たに根が切れない程度に引き起こし、主幹部の地際部に盛り土をして踏みつけ、晴れれば灌水して乾燥を防ぎ、再び揺すられないように支柱でしっかり固定する。
- 太い枝が折損した場合は枯れ込みが入らないように、ひび割れた部分は切り返してビニール巻や保護剤を塗る。
- 被害が著しく、樹勢低下が心配される場合は速効性の化成肥料を施肥する。
- 落葉や葉の破れ等が大きい場合は着果の確認後に葉数(葉面積)に見合うように摘果する。
- 樹体の障害は被害直後から徐々に現れてくるので、被災後数日間は樹園地を回り樹(果実、葉等)の変化を観察する。
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