茶
事前対策
- 被害の発生しやすい茶園では、明きょや暗きょ及び周囲の排水溝の整備などといった排水対策を講じる。
- 新植や改植された幼木園では、礫や木の枝及び敷き草などが排水溝に流入しやすいので、園内の清掃や整備を十分に行い、雨水のせき止めが生じないようにする。
- 幼木園や傾斜園などでは、表面流去水による土壌浸食を防止するため、敷きわらや敷き草を行う。
- 苗ほや被覆茶園では施設を補強する。
- 中海沿岸部等で潮風害が予想されるときは、防風垣を設置したり、株面を直接被覆するなどして、被害の軽減を図る。
- 幼木園では、強風で株が揺り動かされないよう対策を講じる。
- 摘採適期頃の茶園において、台風が予想される場合には、早めに摘採する。
事後対策
- 葉ずれや葉傷みが発生した場合は、殺菌剤を散布する。
- 幼木園などで、強風によって株が揺り動かされた場合には、早めに土寄せを行い、敷き草等を補給して地際部や根を保護する。
- 葉に塩分を認めたときは、できるだけ早く水洗する。10a(アール)当たり4から5トン散水する。
- 葉が塩害により変色した場合、被害軽微で摘採期のときは、被害葉が落葉するまで待って摘採するか、被害葉を払い落としてから摘採する。
- 被害が先枯れや枝枯れなど大きい場合には、被害直後にせん除せず、被害部位を確認し、樹勢の回復を待って、秋あるいは翌年の春に枯死部の直下でせん除する。
- 被害園では樹勢の回復を最優先とし、摘採・整枝・施肥・防除などには十分留意する。
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