人々の健康を支援することを仕事とする私たち看護職は自らの心身の健康保持増進に努める必要があります。
看護職にとって避けて通れない、夜勤・交替制勤務の負担軽減を図り、子育てや介護など、家庭内でも重要な役割を担いながら働き続けることができるよう、多様なニーズを踏まえた働き方の選択肢を設けています。
また病棟の夜勤体制については、長時間夜勤の是正、休暇の充実を目標に、勤務パターンの見なおしに取り組んでいます。
看護部長
渡部純江
看護部では安来市立病院キャリア開発ラダーを実施しています。
看護職員に対してラダーに応じた研修をはじめ、職種別(看護師・介護福祉士・看護助手・介護職員など)・役割別など様々な研修会を開催し、実践能力のレベルアップを図っています。新人看護師を対象とした院内プログラムにより年間通じ教育体制を整えています。またインターネット配信で講義が受講できるシステム(オンデマンド研修)を導入し自宅のパソコンやスマートフォンを使用していつでもどこでも最新の情報・知識・技術を習得することができます。
院内で実施できない専門的な学習や実体験は島根県看護協会、近隣の医療機関等の協力を得て実施しています。中でも島根大学医学部付属病院クリニカルスキルアップセンターでは、最先端のシミュレーター(モデル人形)を用いた実践トレーニングを通し学習しています。
また認定看護師などスペシャリストの養成を初め資格取得を目指す看護師を支援しています。
看護部次長
伊澤里美
急速に高齢化が進む我が国においては、高齢者ができる限り住み慣れた地域で、最期まで自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス体制の構築が進められています。当院看護部でも入院中の看護にとどまらず、退院後の生活や外来通院まで支援できる看護の提供を目指しています。
そのために看護師は、患者さまやご家族が抱える問題について共に話し合い、問題解決のための目標を定め、方法の選択や評価を行っています。
これらの看護を提供する体制として「PNS(パートナーシップナーシングシステム)」の考え方を取り入れ、当院独自の看護提供体制を構築しています。PNSとは看護師がパートナー看護師とペアで看護サービスを行うことであり、個々の看護師の特性・能力を活用し、相互に補完しあいながら、より良い看護の提供を目指すシステムです。
当院では、一人の患者さまを、担当看護師が入院から退院まで継続して受け持ちながら、パートナーやチームの看護師、他職種スタッフと協働して患者さまやご家族に、安全・安心な療養環境が提供できるよう努めています。
看護部長
渡部純江