平成29年度安来市立病院病院指標

• 医療法における病院等の広告規制について：厚生労働省（外部サイト）

1. 年齢階級別退院患者数
2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
5. 脳梗塞の患者数等
6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
7. その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

【注意】掲載している表の中で患者数が5未満の場合は、「-」（ハイフン）と表記しています。

• 年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード（TSV：1KB）

平成29年（2017年）度の退院患者を年齢階級別に集計した指標です。80歳から89歳までの患者が最も多く、全体の35.3%となっています。70歳以上が全体の75.4%、逆に未成年者（0歳から19歳）が2.6%となっており、少子高齢化の地域性が反映されています。平均年齢は75.1歳です。

• 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）ファイルをダウンロード（TSV：4KB）

70歳以上の高齢者の方が主であり、最も入院の多かった尿路感染症に対しては抗生剤による薬物治療を行っています。症例によっては泌尿器科への紹介も行っています。2番目に心不全での入院が多く、ここにはあがっておりませんがペースメーカの移植術なども行っています。また体液量減少症（脱水症）、腸炎や前庭機能障害（めまい等）に対しても薬物治療を行っています。胆管結石や胆管炎に対しては、結石の除去や、ステント留置などの治療を行っております。高齢の方が多いため、全国の平均的な入院日数より長くなっています。

喘息、上気道炎、肺炎など呼吸器疾患が上位を占めています。感染症の疾患が多く、点滴治療を主として行い、早期に退院できるようにしています。

悪性腫瘍に対する化学療法目的の入院が全体の約5割を占めています。高齢の方が多いため、入院されることで、安心して治療を受けていただいております。次いで、薬物中毒の入院はマムシ咬傷による治療がほとんどです。腸閉塞（イレウス）は、高齢の方が多いため入院期間が全国平均より長くなっています。

高齢の方の骨折が主であり、大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折、橈骨遠位端骨折などの治療を行っています。保存的には胸椎腰椎圧迫骨折、恥骨骨折などの治療を行っています。

熱傷、褥瘡、皮膚潰瘍の皮膚欠損部に対する皮膚植皮等の手術目的での入院です。

急性期病院からの転院で、在宅復帰に向けた入院です。

熱傷に対する治療のための入院です。

尿管、膀胱、前立腺等の急性期疾患や悪性腫瘍の治療目的での入院です。

• 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード（TSV：1KB）

（注釈）1：UICCTNM分類、2：癌取扱い規約

5大癌とは、発症症例数が多いとされる癌です。

当院に入院され、癌治療を受けられた5大癌の患者数です。初めての治療（初発）時においては、癌の進行度（Stage）別の患者数となっております。約8割が消化管（胃・大腸）の癌となっております。消化管（胃・大腸）の癌に対しては開腹、腹腔鏡下、内視鏡による手術や化学療法を行っております。その他の癌に対しては、手術や化学療法、ホルモン療法等を行っています。

• 成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード（TSV：1KB）

成人市中肺炎とは、自宅・介護施設等での日常生活の中でかかる肺炎のことです。食べ物の誤嚥に伴う肺炎や、インフルエンザ等のウィルスによる肺炎は、この成人市中肺炎には含まれません。当院では中等症の患者が最も多く、超重症、重症、軽症の順となっております。中等症以上の平均年齢は80歳以上となっており、入院期間が長期化する傾向にあります。

• 脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード（TSV：1KB）

脳梗塞の患者数については、ほとんどが発症から3日以内の入院であり、早期離床に向けてリハビリテーションの提供を行っています。長期入院が必要な場合には、地域包括ケア病棟へ転棟していただき、リハビリテーションの継続を行っております。

• 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）ファイルをダウンロード（TSV：3KB）

内科では、内視鏡による消化管の手術が全体の約9割を占めています。大腸ポリープ切除や閉塞性黄疸に対する胆道ドレナージ術などの内視鏡的治療を中心に、ペースメーカ移植術なども行っています。

外科で最も多い手術は、鼠径ヘルニアです。パスを使用していますので、入院前に必要な検査を行い、入院翌日には手術を行っています。胆嚢摘出術は、腹腔鏡下による摘出術も実施しています。内視鏡下で実施する結腸のポリープ、粘膜切除術や、腸閉塞（イレウス）による腸管癒着症の手術を行っています。

手術は、大腿骨頸部・転子部骨折の骨接合術、大腿骨頸部骨折の人工骨頭置換術、橈骨遠位端骨折の骨接合術を主に行っています。

褥瘡、皮膚潰瘍、熱傷等での皮膚欠損に対する皮膚移植術等を主に行っています。

泌尿器科では、原疾患（癌等）による尿管狭窄等による手術です。

血液透析を行っている患者は、主に内シャント（動脈と静脈を直接つなぎ合わせた血管のこと）というものを上肢に作り、そのシャントを使って血液透析を行います。内シャントが狭くなったり、血栓で詰まったりすることがあるため、血管の中にバルーンを入れて拡張したり、血栓を除去するための治療です。

• その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード（TSV：1KB）

入院の合併症として代表的な4つの疾患について集計した指標です。播種性血管内凝固症候群や敗血症の入院契機と異なる症例は、入院中に基礎となる疾患が重症化したと考えられます。