安来市ICT活用教育研究指定校事業に係る授業研究会を行いました。
道徳の研究授業では、NHKforSchool映像資料「最後のリレー」を扱いました。
(資料内容:高校生活最後となる大会当日、キャプテンは、一緒にリレーに出場することになっている親友のケガを知る。キャプテンは、ケガについて監督に伝え親友と同タイムの後輩に出場してもらうか、親友の「最後の大会にみんなと走りたい」という願いを大切にして監督にだまって一緒に走るか、悩む。)
生徒は事前に資料の前半部分を視聴し、Googleフォームで「自分がキャプテンの立場だったら監督に言うか言わないか」を入力していました。
授業では、まず入力した回答結果を共有し、映像資料後半を視聴した後、「監督に言う」立場と「言わない」立場の両方に立って役割演技をしました。
役割演技後に感じたことや考えたことを学級全体で共有した後、「チームみんなの悔いが残らないようにするためには、キャプテンとしてどのようなことが大切か」についてJamboardの付箋に各自が意見を入力していきました(水色は同じ意見、ピンクは異なる意見)。
全体で議論した後、Googleフォームを用いて学習の振り返りを個別に行い、数人の生徒が感想を述べました。
学習前は「言わない」側の意見が多かったのですが、多角的に考えたことにより思考が深まり、「言う」側に変化した生徒や、「安易に結論が出せない」とした生徒がいました。
道徳の時間には正解はありません。どの生徒も、問題を自分のこととして捉え、一方的な見方から多角的な見方へと考えを深めることができていました。
参集型で行った研究協議では、グループ別に協議し、全体で各グループの協議内容を共有した後、松江教育事務所、安来市教育委員会の指導主事と島根県立大学教授より指導助言いただきました。
道徳の時間の充実に向け、ICTを活用して対話の時間を生み、議論を深める工夫を行っていくことの有用性や必要性について確認・共有することができました。
授業を参観いただきました田中市長様、協議にもご出席いただきました秦教育長様、指導助言者の皆様、参加者の皆様をはじめ、本会の開催についてご理解・ご支援を賜りました皆様、ありがとうございました。
郵便番号:692-0212
住所:島根県安来市伯太町西母里940-6
電話:0854-37-1007
ファックス:0854-37-9030
メールアドレス:hakuta.jsc@city.yasugi.shimane.jp
(メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。)