足立美術館
ようこそ7年連続日本一の舞台へ
安来市が誇る日本一にして、市民の誇りでもある「足立美術館」。
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングにて、かの有名な桂離宮(京都府)を抑え、7年連続第1位の座に。
名実ともに偉大な称号を得たこの美術館、創設者は地元安来出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)氏で、繊維卸業などで財を成し、自らが集めた近代日本画の名品などをもとに昭和45年、71歳で故郷・安来に設立されました。
庭造りに残りの生涯を捧げたというその思いは、やがて庭園に命を吹き込み、誰もがその価値を認めるほど偉大な場所に。その評価は安来市を越え、日本を越え、世界へ。そして今も多くの来館者に「日本の美」を伝えて続けているのです。
四季の風情と職人による技が調和
庭全体が一枚の美術作品
広さ約50,000坪・・・。
「枯山水庭」、「苔庭」、「池庭」、「白砂青松庭」と足を進めるたびに広がる閑雅な風情は、館内の日本画作品とあいまって独自の世界観へエスコート。 特に「白砂青松庭」は横山大観の名作「白沙青松」を日本庭園で細密に表現されており、白砂と松のコントラストがとても印象的です。
工夫といえば、床の間の壁をくりぬいて作られた「生の掛軸」も見逃せません。館内から見るこの庭園絵画は、よく見るとあたかも一枚の掛け軸のように見える仕掛けが。こちらも足立美術館の名物の一つとして人気を博しています。

そして展示作品へと目を移すと・・・
横山大観に、竹内栖鳳、川合玉堂、富岡鉄斎、榊原紫峰、上村松園など絵画に携わる者なら誰もが知っている近代日本画の巨匠たちの作品をはじめ、安来出身の陶芸家「河井寛次郎」、陶芸家としても名を馳せた稀代の料理人「北大路魯山人」の陶芸作品、武井武雄、林義雄らの童画なども並ぶ館内。
特に近代日本画壇の礎を作り上げた横山大観に注ぐ全康氏の情熱は人並みはずれ、作品蒐集にまつわる数々の逸話が残るほど。
その優れた審美眼により集められた美術品は総数1300点。なかでも大観のコレクションは質量ともに世界一の規模を誇り、その数なんと130点。
常時20点余りを展示し、繊細かつ大胆な作風をゆったりと贅沢に鑑賞することができるのです。(写真は横山大観特別展示室)
《各収蔵品・特別展については下記「足立美術館HP」を参照してください》●収蔵品紹介は
コチラ●春季特別展は
コチラ●夏季特別展は
コチラ●秋季特別展は
コチラ●冬季特別展は
コチラ●特別企画は
コチラ
日本一へのシナリオ
足立美術館が素晴らしいその理由、それは来館者に感動と喜びを味わってもらうための細部にまでこだわった演出にあります。
その1つが大観の水墨画をイメージし、人工で作られた高さ15mの「
亀鶴の滝」。そして何より驚かされるのがロビーより眺める「
枯山水庭」。ちょうどガラス窓が絵の額縁の役割を果たし、まさに巨大な立体画を眺めているような気分に。これも全康氏による徹底したこだわりが生んだ傑作でもあるのです。

そして一番に大切にしていること。
それは「美術館スタッフによる日々の手入れ」。
施設を磨くと同時に、人を磨き上げる志。これは今もなお美術館内でしっかりと受け継がれています。職員により毎朝行なわれる庭掃除や専属の庭師による徹底した日々の維持管理が、5年連続日本一という結果を生み出しているのです。
豊かな自然に抱かれた山陰。見ているだけで癒される自然。
足立美術館はその自然と見事に融合し、唯一無二、世界に誇る美術館となりました。
庭園の色彩や光のコントラストは季節、いや日々の時間により刻々と変化。
そして館内では年に4回の展示変えを実施。
季節ごとに庭と作品との調和を図ることで、また違った顔を見せる工夫こそが、長年多くのリピーターに愛される理由なのかもしれません。
スタッフの日々の努力、地域の後押し、そして飽きさせない工夫。
この3つの要素が受け継がれていく限り、これからもこの「名庭」で、「すごいねぇ」、「きれいだねぇ」という感動の声が途切れることはないでしょう。
(※
写真右上が、創設者・足立全康(あだちぜんこう)氏)