安来の偉人・米原雲海(よねはらうんかい)

平成26年9月号掲載


江戸時代から明治時代にかけて、安来港は鋼の積み出し港として栄え、多くの人々でにぎわった場所でした。商業の発展は同時に多文化の流入・交流を誘い、安来の町には自由な気風が生まれ、文化の発展を大いに促し、文芸・美術文化をはぐくんでいきました。このような背景は多くの文化人の才能を開花させる素地となったといえます。


明治2年、その活力みなぎる安来の町で彫刻家・米原雲海は生まれました。幼少期から大工道具で遊ぶなど細工好きで、その頃から緻密で正確な性分がうかがえたといいます。雲海は明治23年、彫刻家・高村光雲を師事して上京するまでの22年間を安来で過ごし、その感性を磨きました。東京に居を移してから57歳で逝去するまで精力的に作品を掘り続け、東京国立博物館の「ジェンナー像」、「竹取翁」など傑作を生み出し、日本彫刻界の黎明(れいめい)期に多大なる貢献を果たしました。その間も故郷安来を忘れることなく度々帰省し、多くの市民や友人と親交を深めています。


安来市では新市発足10周年を記念して、全国から雲海の作品を集めた「米原雲海展」を、9月18日より市内3つの会場で開催します。雲海は美術品が売れなくなった時期も妥協することなく、自らの探究心を突き詰めた芸術的作品を生み出していった、文化の誉れ高い安来の気質の人でありました。この「米原雲海展」を機会に市民のみなさんに郷土の偉人・雲海についての理解を深めていただき、また親しみも持っていただけたら嬉しく思います。そして、独創的な雲海の作品が若い人の感性を突き動かし、安来から大きく羽ばたく第二の雲海が出現することを期待しています。


「少年よ大志を抱け!」


安来市へのお問い合せやご意見、各課案内はこちら
安来市役所
〒692-8686島根県安来市安来町878-2
電話:0854-23-3000(代表)
代表メールアドレス:info@city.yasugi.shimane.jp